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ヤン・レツルと丹下健三 祈りの建築
毎年8月6日に行われている、広島平和記念式典。
式典を見つめるように建つ原爆ドームの姿が、
いつも胸に迫ります。
原子爆弾の被害を受け、
今は無残な姿となってしまっている原爆ドーム。
元々は、広島県の物産品を展示するため、
1915年(大正4年)に建てられた、
「広島県物産陳列館」という
とても豪華で大きな建物でした。
35歳の若き建築家
ヤン・レツル(レッチェル)によって設計された
最新の様式の建築は、
当時の広島の名所の一つだったのだそうです。

1880年(明治13年)に、
オーストリア・ハンガリー帝国(現在のチェコ)で
ホテル業を営む家に生まれたヤン・レツル。
当時最新の建築を学び、
首都プラハとエジプトのカイロで
それぞれ1年ほど設計の仕事に携わった後、
1907年(明治40年)に来日し、その後8年にわたり、
日本各地の様々な建築に携わっています。

レツルが手がけたものにはホテルや学校が多く、
中でも聖心女学院、雙葉高等女学校、
上智大学といったカトリック系の学校を
多く設計していますが、残念なことに、
地震や戦争などでほとんどが現存していません。
今、日本でレツルの建築を見ることができるのは、
原爆ドーム、聖心女子学院の正門、
カトリック東京カテドラル関口教会のルルドの洞窟の
3か所です。
カトリックの聖地ルルドは、
聖母マリアが出現し、そのお告げにより、
病気を治す奇跡の泉が湧いた洞窟がある場所。
祈りの場所として、その洞窟を模したものが
各地の教会にも作られるようになりました。
レツルが作ったルルドの洞窟は、
実際のルルドの洞窟を忠実に再現した原寸大のもので、
現在も多くの人々が訪れる祈りの場所となっています。

1964年(昭和39年)、そのルルドの洞窟と同じ敷地内に、
丹下健三によって設計された聖マリア大聖堂が
建てられました。
大聖堂の入口がルルドの洞窟の正面に置かれている
ことで、訪れた人が必ず目にする、
祈りのモニュメントの役割も担っています。

同じ丹下健三が設計し、
1954年(昭和29年)に完成した広島平和記念公園も、
正面に位置する原爆ドームを
平和と祈りのモニュメントと捉えたものとなっています。

日本を愛したレツルは、
1923年(大正12年)の関東大震災により、
帰国を余儀なくされ、
2年後に45歳の若さで病没しています。

レツルが遺した、
日本の人々のために精魂を傾けて作った建築と、
その建築を活かし、平和と祈りのモニュメントとした
丹下健三。

2人の作品は、今も訪れる人々に深い感動を与え、
祈りの場所として共に時を重ねています。


【2019/08/06 09:00】 | 今日のさんぽ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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