小さな鉢に一つの景色
「 盆栽 」 に挑戦 
以前は「盆栽」というと年配者の趣味といったイメージでしたが、
最近では「BONSAI」と表記され、世界中で大変な人気を
呼んでいます。
盆栽の歴史は古く、最も古い記録だと中国・唐時代の壁画に
描かれてあり、日本では平安時代の終わりまでに伝わっていた
であろうと考えられています。
「盆山」などと呼ばれ、屋内で楽しむことの少なかった盆栽が
花開いたのは江戸時代。
江戸末期には、座敷飾りの道具として屋内で観賞されるように
なりました。
盆栽が鉢植えと異なるのは、自然の持つ力を引き出しながら
小さな鉢の上に一つの景色を作り上げていく点にあるといいます。
味わい方のポイントは、まず鉢の形や木の姿などから正面を
見極めること。
特に松の場合、人が手を広げたように枝葉が左右に広がり、
横から見ると軽く会釈したような形が美しいとされています。
また、全体を見た後に少しかがんで見ることも重要。
手入れが行き届いているものほど大樹感を味わえ、
大木の下にいるかのような安心感に包まれるはずです。
各地で開かれているイベント等に出かけ、
盆栽の魅力に触れてみてはいかがでしょう。